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面会の大切さについて

私は高齢の認知症の方や障害のある方の成年後見人をしてますが、「生前の事務委任」契約の状態の方、つまり認知症でない方も数名いらっしゃいます。

「生前事務委任契約」というのは、認知症ではないけれど、高齢になり近くに頼れる人がいない場合に、日常で必要な事務を誰かに頼むことができる契約です。通常「任意後見契約」と一緒に締結します。「事務委任契約」の時は定期的に面会してその方の状況を確認したりすると共に、その方の指示で事務を代行しています。

認知症か、そうでないかにかかわらず、コロナウィルスが出てきてからは、施設や病院への面会も基本的には禁止になっていて、入所中・入院中の方とはどなたとも面会できていません。せいぜいナースステーションまでです。

そのせいか、3月下旬から私の携帯に、生前事務委任契約中の方々から頻繁に連絡が来るようになっています。

それまでも必要なことがあれば連絡があったのですが、最近はそうではありません。

「元気にしてる?」とか「何か暇なのよ~」とか。そういう内容です。

インフルエンザで面会禁止になることは今までもありましたが、コロナウィルスでの面会禁止は期間が長いうえに、これから先も不透明です。

だ~れも会いに来ないと病院・施設に取り残された気分になるというか、毎日同じ生活で嫌になってるんだと思います。

もともと、「任意後見契約」を結ぶ方は身近に頼れる方がいない場合が多いので、長くお付き合いすると友達みたいな親子みたいな感じになります。なので、こういった連絡は私としては「信頼関係できてきたかな」って実感でき、うれしいのですが、本人にしたら、たまったもんじゃないですよね。

学校がお休みになって子供もストレスですが、入院・入所されている方達も同じです。

疾患のある方も多いので、当然面会は禁止なんですけど、この期間が長いと精神衛生上よくないというか、自分で自由に動けない方は認知症が進んでしまいそうで心配です。

面会することの重要性をあたらめて感じる今日この頃。早くコロナウィルスおさまりますように。